運動だけで健康を維持できる？

健康を維持していくためには適度な運動が欠かせません。生活習慣病を予防するためには余分なエネルギーを消費して、脂肪が必要以上に蓄積するのを防ぐことが必要ですし、体の機能を維持するためには筋肉を衰えさせないように毎日少しでも体を動かすことが大事です。しかし、運動だけでは健康を維持できません。運動をするためには筋肉を動かすためのエネルギーが必要だからです。しかも、効率よくエネルギーを作り出すためには、摂り込んだ栄養素を分解して、利用しやすくする栄養素もあわせて摂取しなければなりません。つまり、運動だけでも栄養摂取だけでも健康を維持することは難しく、両方のバランスが取れて初めて健康維持につながるということです。

フレイルの予防にも栄養摂取と運動が重要

フレイルとは加齢によって体の機能が低下し、健康障害に陥りやすい状態を指します。年齢を重ねて食事の量が減り、栄養不足になることで起こりやすくなると言われています。また、筋肉量の減少により、身体機能が低下するとさらに進行が早まります。筋肉量の減少は栄養不足と運動不足により進行し、嚥下機能など手足を動かす筋肉以外の筋力低下にもつながるので注意が必要です。フレイルの原因は加齢による部分が大きいのですが、筋肉量の減少と摂取する栄養素の減少や運動量の減少も密接にかかわっています。フレイルの段階で発見し、栄養摂取や運動方法を見直せば、要介護や寝たきりを防ぐことにつながります。さらに、日頃からバランスの良い食事を摂ることや適度な運動を心がけていれば、フレイル自体も防ぐことができるでしょう。

サプリメントと運動で毎日健康に

健康に過ごすためには、必要な栄養素をしっかり摂りながら、適度な運動もするというのが理想です。しかし、高齢になって食が細くなってくると、食事だけでは十分な栄養素が摂取できなくなってきます。栄養素は精神面にも大きな影響を与えるため、栄養不足は筋力とともに活力も低下させてしまいます。ですから、サプリメントを用いて必要な栄養素の不足を補うことが毎日を健やかに過ごすために有効であると考えられています。十分に必要な栄養素を摂取できれば活力を維持することができ、適度な運動によって筋力アップも図れます。食事代わりにサプリメントを摂ることは必ずしも良いとは言えませんが、食事での不足分をサプリメントで補うということは大事です。